【愛と憎しみの】素直シュール【背負い投げ】
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 21:59:21.88 ID:7mk55CNu0
- 女「突然なんだが。」
男「ん?」
女「・・・。」
男「・・・。」
女「・・・。」
男「・・・。」
女「米。」
男「・・・。」
女「・・・。」
避難所: http://yy27.60.kg/surrealism/
まとめ:http://sur.ifdef.jp/
まとめwiki:http://www14.atwiki.jp/gaseousform/
うpろだA:http://www14.atwiki.jp/gaseousform/pages/66.html
うpろだB:http://hoteism-hack.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/upup2.html
絵を描いた人はAでもBでも好きな方にうp!
Aのほうが若干まとめられるのが早いです
※リンクにある各サイトも必見です!
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:00:50.99 ID:A/xq1SDsO
- >>1乙米
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:01:31.77 ID:7mk55CNu0
- 素直シュールとは
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%C7%C4%BE%A5%B7%A5%E5%A1%BC%A5%EB
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/Special:Search?search=%E7%B4%A0%E7%9B%B4%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
ツンデレ
「別にあなたの事なんか好きじゃないんだから!
な、何笑ってるのよ!!本当だからね!」
素直クール
「君が好きだ。付き合ってくれないか?」
素直シュール
「今思い出した………そういえば君が好きだ」
【注意―Warning―】
ここは素直『シュール』スレです。
素直『クール』スレではありません。
書き込む際には確認をお願いします。
女「突然ですまないが君が好きだ」
男「実は俺も…」
女「あ、間違えた」
男「すk…え?」
女「みんなも誤爆には気をつけよう」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:02:38.85 ID:6SU+APSvO
- いちおつ米
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:03:54.46 ID:TVSk8c9P0
- >>1乙
毎度毎度スレタイはシュールだな
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:14:45.99 ID:7c/vsLE8O
- 乙
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:16:07.53 ID:7mk55CNu0
- 久々に10レスくらいの長編を投下しようと思うんだが、
男の呼び方は「女」と「シュー」どっちが良いんだろう
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:19:16.37 ID:BrW/aKxu0
- >>1
乙
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:23:02.53 ID:TVSk8c9P0
- >>7
呼び方は任せる。どっちでも萌えれる。萌えられる
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:23:40.37 ID:A/xq1SDsO
- >>7
どっちでもイインダヨー
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:24:05.46 ID:splj+QHLO
- >>7
個人的にはシューの方がわかりやすい
おい、とかお前とかで済ませるのも一つの手
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:27:06.70 ID:6SU+APSvO
- シューに一票
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:29:54.79 ID:7mk55CNu0
- 把握した
今までは「女」だったが、今回はシューで行ってみる
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:35:22.25 ID:7mk55CNu0
- 128秒規制のせいで長時間投下になりそうなんで、深夜に投下する
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:37:23.54 ID:A/xq1SDsO
- ほ
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:38:46.01 ID:TVSk8c9P0
- あれ、もう30秒規制になったんじゃなかったっけ?
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:39:44.71 ID:A/xq1SDsO
- 女「イクラちゃんより語彙の少ない奴を見つけた。」
男「だれだよ…」
女「ふとっちょ☆カウボーイ」
男「あぁ…ヘェ〜イとパァ〜ンだけだからな」
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:47:20.43 ID:a3/UrqWR0
- _, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´) >>18
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:47:29.97 ID:A/xq1SDsO
- 女「やぁ男、君が好きだ」
男「…どうした?熱でもあるのか?」
女「あぁ、君に対して熱があるようだ。癒してくれ」
男「…」
女「…」
男「…」
女「…」
男「あ、あんなところに大きなおむすびが(棒」
女「何ッ!!!!」
男「大丈夫だな。」
女「…」
男「…」
女「…」
男「…」
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:50:21.28 ID:A/xq1SDsO
- 女「やぁ男、米が好きだ」
男「普通だな」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 22:58:58.67 ID:a3/UrqWR0
- 女「やぁ米、米が好きだ」
男「・・・・・・」
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:00:36.99 ID:A/xq1SDsO
- 女「む。」
男「どうした?」
女「今お腹の子が蹴った」
男「な…」
女「…」
男「…」
女「…」
男「…」
女「…」
男「…」
女「冗談だ」
男「驚かさないでよ…」
女「まぁ生理は来てないがな」
男「…」
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:02:56.29 ID:pyfJmMLh0
- 女「やあ男、いつもながらかっこいいな」
米「……」
男「なんかすごく損をした気が…」
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:07:04.66 ID:7mk55CNu0
- 思ったが明日は予定があった
23:10から投下始めるでござるの巻
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:09:15.99 ID:a3/UrqWR0
- ナ ナンダッテー!!
Ω ΩΩ
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:11:57.66 ID:SW+Duxv0O
- さる回避は任せるられたて
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:12:32.50 ID:a3/UrqWR0
- シュールなスレにヘーベルハウスが!!
/|
|/__
ヽ| l l│<ハーイ
┷┷┷
_, ,_ パーン
( ゜д゜)
⊂彡☆====== /|
__ |/
ヽ| l l│
┷┷┷
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:12:43.25 ID:7mk55CNu0
- 以下12レス、ずっと俺のターン!
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:13:22.63 ID:a3/UrqWR0
- ( ^ω^)
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:14:17.61 ID:6SU+APSvO
- wktk
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:14:56.25 ID:7mk55CNu0
- 『シュールな交錯 旅は道連れデッドオアアライヴ』
「男、ドライブへと洒落込まないか」
ある日突然シューがドライブに誘ってきた。
何処から車を仕入れたのか、とか役割が逆だろ、とか免許はあるのか、とか
「え、ああ、良いけど」
そんな事は些細な事なのだと言う事を、俺は思い知らされる事になる。
そう、運命はいつだって困難を道標にしてくる。
それを辿る勇気のあるものだけが、自らの意志で切り開く力を得る事が出来るのだ。
「何をぶつぶつ唱えているんだ」
横でハンドルを切るシューが笑い掛けてくる。
前を向け。
「いや、別に」
俺達はシューの車に乗り、現在国道へ向け走っている。
車は黒いオープンカーで、格好良い外見とは裏腹に酷い乗り心地だ。
ただ不安の種の一つでもあったシューの運転技術だが、特に問題はない。不気味な程正確無比な運転だ。
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:17:06.79 ID:7mk55CNu0
- 「嘘でも良いからもっと楽しそうにしろ。誘った私が虚しくなるだろう」
それもそうだ。
休日に彼女からお誘いを受ける。
世間の男共からしたら血涙が出る程のシチュエーションじゃないか。
オープンカーと言う事もあり、シューの長い髪が風にのって棚引く。
実に秀麗で、なんとも言い難い完成された美しさがそこにはあった。
「いや、十分楽しませてもらってるよ。お前運転も出来たんだな」
そういうとシューはやや頬を赤らめ、
「嬉しい事を言ってくれる。休日隠れて公園で練習した甲斐があったと言うものだ」
俺は何も聞かなかった事にして横を向く。
流れていく景色が実に秀逸だ。車のスピード感を目で肌で味わう。
「男、何処か寄りたいところはあるか」
時計を見ると、午前十一時半。
このまま行くと何処かで昼飯を買う流れなのだろうか。
俺はシューに「飲み物が欲しい」と注文した。
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:19:26.76 ID:7mk55CNu0
- 「分かった」
シューはそう一言呟くと、片手をハンドルに乗せたままもう片方の手でポケットから何かを取り出し、
「ほれ」
俺にそれを寄越した。
「……何これ」
握らされたのは百円硬貨が一枚、十円硬貨が二枚。
何だこれは。これで買えと言うのか。
「いや、いいよ」
馬鹿にしてもらっては困る。
飲み物一つ、俺がシューに奢るならまだしも、シューに奢られてしまっては男としての沽券に関わる。
「今だ男!」
俺が後ろを振り向くと、一瞬視界の隅に自動販売機が映った様な気がした。
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:20:31.97 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:20:36.22 ID:SW+Duxv0O
- 支援
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:20:38.81 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:20:43.81 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:21:37.67 ID:7mk55CNu0
- 「……下手だな男」
お前は何を言っているんだ。
「無茶言うなよ」
無理だろ常識的に考えて。
「私に貸せ」
シューが前を見ながら片手だけ俺に向けてくる。
俺が無言で小銭を返すとシューは
「シッ!!」
一瞬シューの左手が消えたのかと思った。
遥か後ろの方でごとんと音がした気がする。
俺が呆気にとられていると、シューが僅かに俺の方を睨んだ。
「……何故取らなかった。百二十円損したじゃないか」
またまたご冗談を。
どう取るんだよ。
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:21:44.70 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:21:53.26 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:23:54.27 ID:7mk55CNu0
- 溜息一発、シューは少しずつ車の速度を落としていく。
「仕方がない。近くのレストランにでも寄るとするか」
シューの顔が嫌悪極まっている。普段無表情なだけにこういう不機嫌な顔は久しぶりに見る。
百二十円損したのがそれ程腹立たしかったのだろうか。
いや無理だろ常識的に考えて。
「すまん。後で百二十円返すよ」
するとシューに凄まじい目つきで睨まれた。
「この馬鹿が」
俺は馬鹿らしい。
「お前は百二十円で時間が買えると思っているのか」
俺が首を傾げていると、シューは呆れたように言う。
「私は男と二人きりで昼を済ませたかった。レストランは人が大勢いるから、私は嫌いだ」
俺は顔を伏せた。
まだまだだ。俺はまだ自分の理想とする男の足元にも及ばない。
だがさっきのは無理だ。
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:24:55.36 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:25:00.35 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:26:04.19 ID:7mk55CNu0
- レストランで席につくと、ウェイトレスがメニューを運んでくる。
「お決まりになりましたら、お手元のボタンで御呼びくださいませ」
定型句と述べ終えるとさっさと奥に引っ込んでいく。
昼時と言う事もあって、すんなりと席につけたのは運が良かったと言えるだろう。
「シューは何にする?」
男女が食事処に入ったら、十中八九この台詞を吐くだろう。
すると相手側は「じゃあ○○にするー!」「そうか、じゃあ僕もそれにしよう!」
これにて一件落着。
「私は天むすが良い」
ご無理を言いおる。
レストランで天むすが食えるところなど少ない。
結局二人で大盛りカレーを平らげてレストランを後にした。
使われていた米がどう食べてもインスタントだったらしく、シューは終止ご機嫌斜めだった。
「さぁ、ドライブ再開だ」
心無しかスピードが出ている。
運転も荒い気がする。
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:28:27.22 ID:7mk55CNu0
- 「男」
高速道路に入ってしばらくしたところで、シューは俺に言った。
「男は、私と居て楽しいか」
俺は即答してやった。
「楽しいさ。退屈なんてものは感じた事がない」
シューは苦笑いしながら言う。
「どんなときでもか」
俺も笑いながら答える。
「ああ、どんなときでもだ」
シューの方を見ると、シューは笑っていなかった。
「そうか、なら良い」
シューは俺の方を向き、淡々と言った。
「さっきから、ブレーキが利かん」
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:29:50.66 ID:A/xq1SDsO
- わっふぉーわっふぉー
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:29:54.09 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:30:37.60 ID:7mk55CNu0
- ドアに手を掛けて飛び降りようとする俺の肩をむんずと掴み、シューは叫ぶ。
「私と居た方が楽しいんじゃなかったのか!」
俺も叫び返す。
「このお馬鹿さぁん! ほんとにほんとにお馬鹿さぁん! 時と場合によるわ!」
回りから見れば、大層シュールな光景だっただろう。
オープンカーに乗っている女が、そこから飛び降りようとする男を片手で制止させているのだ。
「男! 突然だが私はお前の事が好きだ!! この手は一生離さないぞ!」
「俺もお前の事好きだよシュー! だから手を離してくれ!」
前を見る者が一人もいない車は蛇も真っ青な蛇行運転で高速道路を疾走する。
行き着く先は――
「そうだ! シュー、次のサービスエリアに入れ!」
そう、サービスエリア。高速道路のオアシス。
広いスペースが確保されている為、そこならば
「連続ドリフトでぐるぐる回れば、勢い無くして止まるんじゃね?!」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:32:54.25 ID:7mk55CNu0
- 「でかしたぞ男! 後は私に任せろ!」
言いながらシューは姿勢を正し、思いきりアクセルを踏み込む。
その反動でシューはハンドルごとシートに激突した。
「うわああああああああああああ」
なんということでしょう。
ハンドルが根本から独立し、やたら高品質な竹トンボと化した。
これにより右折左折が不可能となり、サービスエリアどころか次のカーブで俺達の運命が試される運びとなる。
「ええい、次だ! 次はどうすれば良いんだ男!」
シューが竹トンボを両手に持ってぐるぐる回して遊んでいる。
どうすれば良い? そんなの、
「……飛び、降りるしかないだろう。何処かアスファルト以外のところはあるか」
「ない」
シューは即答した。
そう、ここは高速道路。道路自体が橋のようなもので、そこから外れると言う事は崖から落ちるのと同義だ。
勿論全てがそういう道路という訳ではないのだが、少なくとも俺達は詰んだ。
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:33:47.12 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:33:54.84 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:35:03.78 ID:7mk55CNu0
- 「……あ」
目の前。
眼前。
凄まじい速度で後ろに流れていく景色の、正面一点。
俺達の終わりが見える。
「カーブだぞ男。ハンドルがないと曲がれない」
俺は。
シューを抱きしめた。
「おい男、どうした……」
不安だったとか、今生の別れとか、そういう事じゃない。
せめて激突して吹き飛んだときのクッション代わりにでも成れれば良い。
覚悟は、もとより。
「……」
次の瞬間、背中が寒くなった。
ひやりとした感覚の中、衝撃で自分と世界が切り離される。
重力が頭の上に向いているのが気を失う数瞬前に朧げながら分かった。
ただ一つ確かなのは、俺の手の中にシューがまだ居てくれたと言う事だけだ。
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:35:19.27 ID:a3/UrqWR0
- _ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:38:15.91 ID:7mk55CNu0
- 目が覚めるとそこは自宅のベッドだった。
寝ぼけながら時計を見る。
現在時刻午後六時過ぎ。
「……おーい、シュー」
呼ぶと台所の方から「なんだ」と声が返ってきた。
僅かに味噌汁の匂いがする。
シューの声に少しの安堵を覚えた俺は倒れるようにベッドに寝転んだ。
しばらくしたら思い出すだろうが、何故俺がベッドに寝ているのかよく覚えていない。
身体の何処も痛くないので、風邪か何かで倒れたのだろうか。
ふと横に視線を向けると、見慣れない物体が目についた。
「何だこれ」
それは武骨な竹トンボを連想させる、何やら不可思議な物体。
「……ハンドル?」
妙に使い込まれていたそれは、一仕事終えたような顔をしていた。
END
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:41:08.97 ID:a3/UrqWR0
- |ω・`)つ米
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:41:44.21 ID:7c/vsLE8O
- 長編乙
二人きりになれず不機嫌になるシューかわいいよ
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:41:58.23 ID:6SU+APSvO
- GS!!
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:45:54.64 ID:SW+Duxv0O
- 乙!グッシュール!グッド男!!
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2009/03/06(金) 23:51:31.55 ID:6WlNWFm40
- GS!!!