温泉旅館




空也「やっぱり温泉旅館に来たからには温泉に入らなくちゃな」
都雲「なぁ、混浴無いのか?混浴」
勇志「さっき見てきたが無かったぞ」
シュ「残念だったな諸君」
クー「あぁ……非常に残念だ」
ツン「何でアンタが残念がるのよ?」
空也「あー、はいはい、とりあえず入ろう」
都雲「何故お前が仕切るんだ」
勇志「細かいこと言ってないで早く入るぞ」
クー「私は君にだったら覗かれても一向に構わないぞ」
空也「なぁっ!?お、俺は別に覗きなんか!」
ツン「覗いたらこの前のことばらすからね?」
都雲「ひっ!!」
シュ「賄賂として米をくれるならば考えてやらないこともない」
勇志「……」



更衣室〜野郎共〜

都雲「男だったら、いや漢だったら、温泉に来たからには例え何と言われよう
   と覗きをするべきだと思うんだ!!」
空也「止めた方がいいと思うがな、特に君の場合」
勇志「この前のことってのが非常に気になるが、ばらされたくないことならやめておくべきだと思うぞ」
都雲「ふふふ、その程度のことで怖気づく俺ではない!なんと言ったって覗きは男のロマンだ!!だろう!?」
空也「何がお前をそこまで熱くさせるのかわからん……」
勇志「何かに憑かれたんじゃないか?」
都雲「お前達は見たくないのか!?シューの裸を!クーの裸を!!」
空也「…………む、し、仕方が無いな、そこまでいうなら付き合ってやろう」
勇志「……しょうがない、付き合うか、俺だけ断れる空気じゃないしな」
都雲「よし!そうと決まったらいざ行かん!!我らのユートピアへ!!」

更衣室〜楽園〜

ツン「一応さっき釘刺しておいたけど、タオル巻いて行こうかな」
クー「私は覗かれても一向に構わないんだがな……」
シュ「……」
ツン「アンタ、本当妙な神経してるわよね」
クー「妙か?好きな人になら別に見られても構わないだろう?ツンは違うのか?」
ツン「好きだからって別に見られてもいいってわけじゃ…じゃなくて!
   あんな奴別に好きでも何でもないんだからね!?」
クー「あんな奴?はて、私は好きな人と言ったはずだが、あんな奴とは誰のことかな?」
ツン「……っ!!そっ、それは!その、そ……そういえばシューはさっきから黙ってるけどどうしたの?」
シュ「強引に話題をすりかえたな……私は石鹸が長方形だったらどうしようというのが気がかりなんだ」
クー「…?長方形だと何か不都合な点でもあるのか?」
シュ「使いにくいだろう?」
ツン「……そんなつまらないことで悩んでたの?」
シュ「まぁいい、実際に確かめてみればいいだけの話だしな、よし行くか」
クー「そうだな」
ツン「ちょっ、待ってよ!私まだ服脱いでないんだから!こら、置いてくなぁー!」



〜男湯〜

都雲「よ、よし、女性陣が入ってきたようだな」
空也「なんか、今になって緊張してきたな……」
勇志「あぁ、反応が予測できないのが最高にスリルだな」

〜女湯〜

ツン「ふぅ〜温かい」
クー「あぁ、やはり温泉は素晴らしいな」
シュ「液体石鹸とはやるな、及第点だ」
ツン「……(クーとシューの胸を見る」
クー「……(シューとツンの胸を見る」
シュ「……(ツンとクーの胸を見る」

〜男湯〜

シュ『お〜い、そっちの三人〜!』
都雲「ひっ!は、はい!」
空也「な、何だ!?」
勇志「うぉ!びびった!!」
シュ『突然だが 1. 私>クー>ツン 2. ツン>私>クー 3. クー>ツン>私 のうちどれだと思う〜?』
ツン『ちょっ!アンタ何言って……!』
都雲「……な、何の話だ?」
クー『胸の大きさの話に決まっているだろう』
都雲「……」
空也「……」
勇志「……」
ツン『ちょっ、な、何でタオルとるのよ!』
シュ『風呂にタオルを巻いて入るなんて非常識だぁ〜!』
クー『そうだ、とりたまえ、我々のように』
男共「「「み、見るしかっ!!!」」」

〜それぞれ柵をよじ登り始める野郎共〜



〜柵を登り終え、女湯を覗く野郎共〜

都雲「ドキドキ」
空也「ドキドキ」
勇志「ドキドキ」

〜だが、運が悪いことにちょうど女性陣と目が合う〜

ツン「あ……」
クー「お……」
シュ「む……」
都雲「ひ……」
空也「う……」
勇志「げ……」
ツン「……」
クー「……」
シュ「……」
都雲「……」
空也「……」
勇志「……」
都雲「でりゃぁ!」
空也「わりゃぁ!!」
勇志「とりゃぁ!!!」
ツン「きゃぁ!こっち来た!!」
シュ「ヤケを起こしたか」
クー「まったく大胆だな君は、そんなところも好きだ」

〜以下、色々な意味で地獄絵図〜



都雲「うぅ……こっぴどくやられた」
空也「結局痛い目に遇ったのはお前だけだなぁ」
勇志「まぁ全員、言ってしまえばいつものノリだったしな」
都雲「いつも以上に殴る蹴るの暴行を加えられた……」
空也「普段どおりのストレートな愛情表現+色仕掛け……」
勇志「会話はいつもどおりだったが二人とも裸というだけでシュール度がだいぶ増してたなぁ……」
ツン「あぁもう!信じられない!!」
シュ「フルーツ牛乳にすべきかコーヒー牛乳にすべきかノーマルな牛乳にすべきか、
   何れにせよ腰に手を当てるというスタイルを……」
クー「ふぅ……(つやつや)」
空也「あ、来た」
都雲「何故クーがつやつやしてるのかあえて聞いていいか?」
勇志「聞くまでもないだろ……」
ツン「もう許せない!あのことバラしてやるわ!」
都雲「そ、それだけは許してくれ!!」
シュ「そうだそうだ、解体(バラ)してしまえー!」
勇志「それやったら狂うスレになるから!」
クー「ほぅ……(つやつや)」
空也「あのこと、ってのが非常に気になるな」
ツン「都雲ってば、実験と称して米を炒ってみた挙句、
   とても食えたものじゃないと言って全部捨てたのよ、シュー」
シュ「謝れ!!(ドガっ)」
都雲「痛ぁ!!ご、ごめんなさいぃ!!」
勇志「謝れ!謝れ!!(ドカッ)」
都雲「痛ぇ!!な、なんでお前までっ!?」
クー「さぁ、私達はこの隙に……」
空也「いや、面白いからもう少し見ていよう」



都雲「やっぱり!温泉に来たら卓球だろ!卓球!!」
空也「お、復活したか」
勇志「その前にこれだろ」
シュ「風呂上りの一杯」
クー「もちろん腰に手を当てて一気飲みだ」
ツン「ねぇ!みんなそれオヤジ臭いと思わないの!?ねぇ!!」
空也「お前も早く飲み物選べ、っつってももう牛乳しかないけどな」
都雲「はいはい、牛乳飲みますよ」
ツン「もぅっ!仕方ないわね!やるわよ!やればいいんでしょ!」
全員『それじゃあかんぱーいっ!』

ゴクゴクゴクゴクゴキュゴキュゴキュゴキュングングングングゴッキュゴッキュゴッキュゴッキュ

全員『ぷはぁっ!』
シュ「今の効果音は凄くシュールだった」
クー「だな」
都雲「そんなことより卓球やろうぜ卓球」
空也「じゃぁ二組に分かれるか」
勇志「三人で一組!?」
シュ「こんなこともあろうかとクジをつくっておいた」
クー「準備がいいな」
ツン「まったくね」

結果

都雲「勇志、シュー、空也チーム 対 クー、ツン、都雲チームだな」
勇志「シューとクーがうまくわかれたな」
クー「……君と一緒のチームが良かった」
空也「作者が実際にアミダクジで決めたらしいから諦めろ……」
シュ「ふふふ、腕が鳴る」
ツン「きゃぁ!本当にシューの腕からとても文字では形容できない音が鳴ってる!!」



都雲「さて、まずは順番を決めないとな」
勇志「あ、同時にやるんじゃないんだ」
空也「6人で同時にやったりしたら乱闘になるだろう……」
ツン「適当で良いんじゃない?」
シュ「いや、ここはチーム内で綿密な計画の末、最高の順番で……」
クー「あぁ、空也と同じチームが良かった……」
都雲「まぁ、とりあえず最後にシューとクーを当てることにしよう」
空也「だな」
勇志「じゃぁ、あとはやっぱ適当に、最初は俺VS都雲、次に空也VSツン、最後にシューVSクーって感じか」
ツン「それでいいんじゃない?」
クー「特に異議は無い」
シュ「さすが勇志だ、素晴らしい、米をあげよう」
勇志「俺褒められるようなこと言ったか?ってかいらねぇ!」
都雲「そんなことしてないでちゃっちゃと始めようぜー」
シュ「がんばれー勇志ー(棒読み」
ツン「ま、負けたら承知しないからね!都雲!!」



都雲「それじゃぁいくぜぇ!とうっ!(カコン」
勇志「でりゃぁ!!(カコン」
都雲「へっ!(カコン」
勇志「なかなかやるなっ!(カコン」

カコンカコンカコンカコンカコンカコンカコンカコンカコンカコンカコンカコン

ツン「……地味ね」
クー「地味だな……」
シュ「もう少し魅せて欲しいものだな」
空也「……そう言ってやるなよ」

〜10分経過〜

都雲「よしっ!俺の勝ちぃ!!」
勇志「くぅ、負けた、ってか省かれた……」
ツン「それにしても地味だったわね…、で、でも勝った事については褒めてあげてもいいわよ…っ」
シュ「低レベルな争いだったな、省かれて当然だ」
クー「君の闘いに期待してるぞ、空也」
都雲「orz」
勇志「orz」
空也「……お前らはよく頑張ったよ、うん」



空也「よーし、それじゃ行くぞー」
ツン「望むところよ!」
空也「よっ!(カコン」
ツン「てーいぅ(スカッ」

コン………コン……コン…コンッコンッコンッコンコンココココココ……(床にピンポン球が転がる音

空也「よし、まず一点」
ツン「くぅ……」
勇志「少しは手加減してやれよー空也」
都雲「頑張れーツンー」
シュ「手加減はされるとむなしいものだ、なので全力でやってしまえ」
クー「男と女というハンデがあるんだ、多少の手加減は問題無いと思うが」
空也「あー、もう、わかったよ、手加減するよ」
ツン「べ、別にそんなに気を使わなくても結構よ!甘く見ないで欲しいわね!」
空也「じゃーとりあえず普通に、とぅ!(カコン」
ツン「タァっ!!(スカッ」

コン………コン……コン…コンッコンッコンッコンコンココココココ……(床にピンポン球が転がる音

空也「……2点目」
ツン「むぅぅ……」

〜5分後〜

空也「……」
ツン「……」
勇志「……圧勝だったな」
クー「卓球が苦手ならそう言えばよかったのに」
シュ「勝負の世界は非情だな」
都雲「な、泣くなよ、大丈夫だから、きっとクーが何とかしてくれるから……」
ツン「なによ……泣いてないわよ……う、泣いてなんか…グスッ」
空也「……俺か?俺が悪いのか?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
クー「……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
シュ「……」
都雲「す、凄い、まだ始まってもいないのに物凄い緊張感だ……」
勇志「殺気みたいなオーラが漂っている……気がする!」
空也「手に汗握るとはこのことか、この二人が闘ったらいったいどうなるんだ!?」
ツン「……なんか男達が盛り上がってるわね」
クー「は……っ、たぁ!(パスコーンッ!!」
都雲「稲妻のようなサーブっ!!尋常でない速度のピンポン球がシューに襲い掛かるっ!!!」
シュ「はぁっ!!!(カコンッ!!!」
勇志「だがこの程度朝飯前といった涼しい顔で強烈なカウンターを打ち返すっ!!!」
クー「ふっ……!(ガッ!!」
空也「そんなものは見切っていたとばかりに低い強烈な弾道をお見舞いするっ!!!」
シュ「……っ!!(カコーン」
都雲「あぁっと!打ち上げてしまった!!万事休すかシューっ!!」
クー「もらった……っ、むっ!?(スカッ」

コーン………コーン……コーン…コンッコンッコンッコンコンココココココ……(床にピンポン球が転がる音

男達「「「ま……曲がったっ!!??」」」
クー「……やるな」
シュ「……フ」
ツン「なんで、アンタ達は実況をしてるのよ・・・・・・」



シュ「今度はこっちのサーブだな……」
クー「次はこうはいかないぞ、覚悟しろ」
都雲「な、なんて凄い闘いなんだ!」
勇志「目を離すことができない!!」
空也「いったいどっちが勝つんだ!?」
ツン「……ひょっとして勝負が終わるまでそのテンションなわけ?」
シュ「ふぅっ……、たぁっ!(パスコーン!!」
都雲「まるで槍で突くような強烈なサーブ!!」
クー「は……っ!!(カコンッ!!」
勇志「美しいモーションから繰り出される銃弾のような球撃!!」
シュ「……っ!(カコーン」
空也「また出たぁ!!曲がる球だっ!!!」
クー「……、はっ!(パコーンッ!!」
都雲「打ち返したぁああ!!同じ技は二度も喰らわないのがクーだぁああ!!」
シュ「……っ!!(カコーン」
勇志「あぁっと!!ここに来てニ連続曲がるサーブだぁああ!!」
クー「ふー……っ、っ!!(スパーン」
シュ「……っ!?」
男達「「「きっ、消えた!!??」」」

カコーンッ!!

コーン………コーン……コーン…コンッコンッコンッコンコンココココココ……(床にピンポン球がry

クー「次はこうはいかないと言っただろう?」
シュ「……なるほど」
ツン「……なんだか私が疲れてきたわ」



〜20分後〜

勇志「10-9で……」
都雲「シューの勝ちか……」
空也「名勝負だった、感無量だ……」
ツン「結局最後までアンタ達あのノリだったわね……」
クー「こんなに白熱したのは久しぶりだ、ありがとうシュー」
シュ「こちらこそ、まさか冗談を言う余裕が無いとは思わなかった」
勇志「いや、本当に凄かったなぁ」
都雲「分裂する球とか、跳ねない球とか」
空也「バックスピンとか直角に曲がる球とか」
ツン「確かに人間離れしたような技ばっかだったわね、どこで覚えたのよあんなの」
クー「卓球は少々嗜む程度だったが」
ツン「アンタ何者?」
シュ「企業秘密だ」
勇志「企業って何だ企業って」

都雲「しかし、作者の力量不足という理不尽な理由で省かれるとはな」
空也「気になる人は神職人様の光臨を待てだと……」



都雲「さて、卓球の後は何をするかー」
空也「マッサージ椅子?」
勇志「俺らまだ若いと思うんだが?」
ツン「無難にトランプとかじゃない?」
クー「トランプか……」
シュ「無難な案などいらん、奇抜な案を出せ」
都雲「やっぱトランプだなー」
空也「だよなー」
勇志「そうだな」

〜結局部屋でトランプ〜

都雲「……ふふふ、わかってたさ、わかってたけどな」
空也「まさか、ここまでとは……」
勇志「クーとシューの壮烈な一位争い」
ツン「私達の出る幕が無いじゃない……」
クー「はぁあああっ(シャシャシャシャ」
シュ「たぁあああっ(シャシャシャシャ」
都雲「ババ抜きをやっても」
空也「大貧民をやっても」
勇志「七並べをやっても」
ツン「この二人の圧勝……」
都雲「しかし、スピードって名前のゲームだけどさ」
空也「この二人を超えるスピードでこのゲームをできる人間が見てみたいな」
勇志「本当に、目にも留まらぬ速さだな」
ツン「私、もう一度お風呂に入ってくるわ」
都雲「行ってらっしゃい」



都雲「よし、野球拳をしよう」
ツン「はぁ!?アンタ何言ってんの!?」
空也「そうだぞ、何を言ってるんだ」
勇志「そんなことしたら」
都雲「わかってる、普通にやったらシューとクーの二人勝ちだ」
シュ「よくわかっているじゃないか」
クー「そんなことは無いと思うが……」
都雲「だから俺達三人だけでやるんだ」
空也「野郎三人で野球拳を!?」
勇志「住人が逃げていくぞ……」
都雲「よく聞け、いいか、『負けた奴の彼女が一枚脱ぐ』ルールでどうだ」
空也「……」
勇志「……」
ツン「あんたバカァ!?」
シュ「ツン、セリフがアスカになってる」
クー「私は空也に見せるならまったく問題無いのだが」
空也「素晴らしい!!」
勇志「それならクーとシューの一人勝ちも無いな!!」
ツン「変態っ!!」
シュ「変態……」
クー「……変態」
都雲「何と言われようが構わないっ!!
   さぁ、浴衣じゃすぐに勝負がついちまうからさっきの服に着替えるんだ!」
シュ「しょうがない、着替えるか」
ツン「えぇっ!?本気!?」
クー「こうなったら止められそうに無い……」



都雲「よっし、3人とも着替えたな」
空也「早速はじめようか」
勇志「ははははは!さっきからテンションがハイだぜっ!!」
シュ「何だか私も楽しみになってきたー」
ツン「本気で!?」
クー「やはり複雑な気分だ」
男達「やぁーきゅーうーうすーるならー……」
男達「ヨヨイのヨイ!」
勇志「ぬぁ!俺の負け」
都雲「よーし、シューが脱げー」
シュ「む、いきなりか、仕方が無い……」
空也「靴下一枚かよー、まぁ最初なんてそんなもんかー!」
ツン「本当にハイテンションね……」
クー「むぅ……」
男達「やーあきゅーううーry」
男達「ヨヨイのヨイ」
勇志「また負けたぁ!」
都雲「はい、シューもう一枚脱げー」
シュ「またか……」
空也「これでシューは裸足だなー」
女達「はぁ……」



〜数分後〜

シュ「…………」
勇志「……睨むな、シュー」
空也「……勇志ってじゃんけん弱いのか?」
勇志「いや、今日は運が悪いだけだ」
都雲「シュー、もう下着とシャツだけだな……」
ツン「私とクーは2、3枚くらいしか脱いでないのにね」
クー「シューのこんな姿も珍しい」
シュ「……私、辱められてる、悔しい…っ!けど何もできない……っ!」
勇志「はいはい、クリムゾンクリムゾン」
都雲「確かに、普段ならめったにお目にかかれない光景だな」
空也「あぁ、シューがこんなに追い詰められるなんてことないもんな」
シュ「……何故、私がこんな目に」
クー「それは、ここが君のスレだからじゃないか?」
ツン「たまにはファンサービスもしなくちゃね」
勇志「あぁ、俺のシューが見せ物にされている……」
シュ「そう思うんなら勝ってほしい」
男達「やぁーあry」
男達「ヨヨイのヨイ」
都雲「……」
空也「……」
勇志「……シュー、ごめん」
シュ「……泣いていいか?」
クー「とりあえず脱がないとな」
ツン「私達が壁になってあげるわよ」
勇志「お前ら見るなー!」
都雲「見るなと言われてもなぁ……」
空也「男の性というかなんというか……」
勇志「あぁ、でもパンツだけで赤面して恥らうシューも可愛いかなぁーと思ってしまう自分がいるっ!」



〜さらに数分後〜

勇志「だんだん白熱してきたな……」
都雲「まさかあの状況から巻き返してくるとはな」
空也「全体的に絶体絶命というか……」
ツン「ま、負けたら、承知しないんだからね!!」
クー「これは、非常に……恥かしいのだが」
シュ「勇志、そろそろ寒い」

〜解説:勇志の奇跡の巻き返しにより全員ぱんつ一枚、今は男達が自分の彼女の盾になっている〜

都雲「ど、どうしよう……」
空也「勢いで始めてしまったはいいが……」
勇志「何処で終わらせるか考えてなかった……」
ツン「ばかっ!バカッ!!馬鹿っ!!!」
クー「私は君以外に裸は見られたくないぞ」
シュ「さーぶーいー」
都雲「……」
空也「……」
勇志「……」
ツン「……」
クー「……」
シュ「……」
全員「……ここいらで終わりにしようか」



都雲「さて、これから夕飯らしいがその前にもう一度風呂に入らないか?」
空也「たしかに、何だか知らんがいい汗と嫌な汗をだいぶかいた気がする……」
勇志「俺もかまわないが、女性陣はどうだ?」
ツン「別に構わないわよ、っていうかむしろ入らせてほしいくらいだわ」
クー「私も一向に構わない」
シュ「さーむーいー」
都雲「よしっ、それじゃ入るかー」
空也「早く汗を流したいな」
勇志「もう、覗きとかはやめような」
ツン「そうよ!こんど覗いたりしたら狂うをけしかけるわよ」
都雲「俺死にますがな」
クー「100回連続ビンタくらいで許してあげたらどうだ?」
空也「やるほうもやられるほうもキツいと思うんだが」
シュ「しーばーれーるー」
勇志「何故に北海道弁か」

〜数分後〜

都雲「あぁー、いい湯だった」
空也「やけにさっぱりしたなー」
勇志「お、部屋からいい匂いが」
ツン「もう料理が用意してあるわね」
クー「ふむ、かなり美味しそうだ」
シュ「どのような米を使っているのか、お手並み拝見といくか」



空也「……これはうまいな」
勇志「うーむ、海鮮料理……素晴らしいっ」
ツン「うん、美味しい」
クー「ほう、想像していたより美味だ」
シュ「やるな、マイナーなアケボノでくるとは。
   しかもこの旨み、香り、ふっくらとして粘り気のある炊き上がり具合……」
ツン「……そういえば、都雲は何処に行ったのかしら?」
クー「寂しいのか?」
ツン「ば、馬鹿っ!そんなわけないでしょ!!ただ、ちょっと気になっただけで……」
空也「…ん?来たようだぞ」
都雲「みんなー!女将さんの粋なはからいでお酒をもらえたぞー!!」
勇志「おーっ!」
クー「……私達は未成年なのではないか?」
空也「まぁまぁ、いいじゃないか」
シュ「細かいことを気にしていたら時代に取り残される」
勇志「まぁ、もし時代に取り残されてもてもクーだったら動じない気がするが……」
都雲「ほらー、飲めーツンー、いっぱいあるぞー」
ツン「わ、私はいいわよっ、アンタが先に飲みなさいよ」
空也「ほらほら、クーもかたいこと言わないで」
クー「…む、君が言うなら仕方がない」
勇志「ほら、シューも飲m…うわ、すでに飲んでる」
シュ「勇志は遅い、そんなことでは時代に(ry」



〜数分後〜

=飲酒による被害報告=

都雲「うー、だいぶ飲んだなー」
ツン「んー、ふふふ、そうねぇー(ぎゅっ」

=ツン、デレ状態、都雲の腕に抱きつく=

クー「君が好きだ、君を愛してる、ずっと離れない」
空也「ん、ありがとう……俺も愛してるよ」

=クー、いつも以上に空也にベッタリ=

勇志「うまいか?シュー」
シュ「ん……(コクコク」

=シュー、勇志の膝の上=

ツン「もぉー、都雲ったらー、もー少し私のこと見てくれてもいいじゃないー」
都雲「いっつも見てるって、お前ばっかり」
クー「君への気持ちはとても言葉じゃ言い表せない」
空也「俺も同じだよ、クー」
シュ「ん、再認識、私はやっぱり君が好きだ」
勇志「バーカ、そんなもんとっくの昔から知ってるよ」

=非常に甘ったるい空間と化している、でも本人達が幸せそうなので良しとする=

〜この後2,3時間はずっとこんな調子〜



都雲「よぉーっし、そろそろ寝るかー」
空也「むぅ、だいぶ飲んだな」
勇志「うー、シューが膝の上で眠っちゃった」
ツン「いいなぁ、シュー……」
クー「まったく、羨ましいかぎりだ」
シュ「スゥ……スゥ……」
都雲「布団敷くぞー」
ツン「手伝うわ」
空也「良かったなー広い部屋で」
クー「まったくだ」
勇志「起こさないように……起こさないように……」
シュ「ん……スー…スー…」
ツン「ね、手を繋いで寝てもいい?」
都雲「一向に構わんぞ(ぎゅ」
ツン「ん……」
クー「よし、我々も」
空也「対抗意識燃やさなくていいから(ぎゅ」
クー「と言いつつもちゃんと握ってくれるのだから、やはり君は優しいな」
シュ「んぅー……」
勇志「あー、可愛いなぁー」
シュ「スー……スー……」

〜就寝〜



〜真夜中〜

勇志「んー……ムニャムニャ」
シュ「勇志……」
勇志「うー、重いー……」
シュ「勇志ー」
勇志「う、うん?」
シュ「起きた?勇志」
勇志「ぅわぁっ!?シュー!?何して…んむっ」
シュ「ちゅ……ちゅぷっ、ん…ぴちゃ…」
勇志「ん……んむ…ちゅ……ぷぁ……な、何す、何して、何され?」
シュ「見てわからない?夜這い」
勇志「ちょっ、夜這い!?で、でも他の4人は」
シュ「ツンと都雲はさっき二人してトイレに行った、クーと空也はこんな時間に二人して風呂に行った」
勇志「…ってことはみんな」
シュ「そう、みんなお楽しみ、だから私達も」
勇志「ま、まて、お前酔ってるだろ!?」
シュ「そんなことは瑣末事、さぁ勇志、私に欲情するがいい」
勇志「わ、わ、浴衣を脱ぐなぁっ!ってかヤバイって初体験が旅行先でしかも酔った勢いでだなんて」
シュ「…勇志は……いや?」
勇志「……」
シュ「……」
勇志「……どうなっても知らないぞ?歯止めがきかないかもしれないぞ?」
シュ「大丈夫、覚悟してる」
勇志「……っ、シュー!!(ガバッ」

〜以下18禁〜



〜翌朝〜

〜朝食中〜

都雲「……」
空也「……」
勇志「……」
ツン「……」
クー「……」
シュ「……米」
都雲「……お互いに干渉するのはやめよう」
空也「そうじゃなくても昨夜なにがあったかなんて言わなくてもわかるからな」
勇志「うー、思い出しただけで鼻血が出そうだ……」
シュ「私の場を和ませようとしたボケがスルーされた……」
ツン「……」
都雲「どうした?やけに静かじゃないか」
ツン「そ、そんなことないわよ、普通よ」
クー「君は一体何処であのようなテクニk……」
空也「わー!わー!!わー!!!」
シュ「けだものー」
勇志「俺のこと誘ったのはシューだからな?」

都雲「さて、飯食い終わったら最後に一風呂浴びて帰るか」
空也「だな」



〜男湯〜

都雲「ふぅー、しかし楽しかったなぁ」
空也「まったくだな」
勇志「またこのメンバーでどっか旅行行きたいな」
都雲「だなー、行けるといいなー」
空也「今から楽しみだな」
勇志「行くとしたら何処だろうなー」
都雲「……」
空也「……」
勇志「……」
都雲「いかんな、昨日の夜のことを考えてしまう」
空也「言うな、せっかく雑念を払っていたのに」
勇志「ぅぁ、鼻血が、鼻血が……」

〜女湯〜

シュ「……まだ少し痛いな」
クー「私も初めてのときはそんなものだったが」
ツン「いいなぁ、布団でだなんて」
シュ「ふ、ずっとそっちの二組が出て行くまで耐えていた私の粘り勝ち」
ツン「私なんてトイレだったのよ!?」
クー「場所はあまり問題では無い、ようはその行為に愛があるかないかだと思う」
ツン「それはそうかもしれないけど、一応雰囲気ってものが……」
シュ「何故、性的興奮を覚えると鼻血が出ると言われるのだろうな……」
クー「確かに実際に見たことは無いし、経験が無いからいまいち実感が湧かんな」
ツン「あれ!?何でそんな話題になるの!?」



都雲「みんな忘れ物は無いな?」
空也「無いぞ」
勇志「あぁ」
ツン「んー…っと、無いわね」
クー「三回確認したが大丈夫だ」
シュ「しまった、あの米が何処で売っているのか聞くのを忘れた……」
勇志「そんなのは別にいいだろ」
シュ「むぅ……」
都雲「……、大丈夫だな?じゃぁ女将さん、お世話になりました」
空也「お世話になりました」
勇志「またいつか来れたら来ます」
ツン「お世話になりました」
クー「お世話になりました」
シュ「世話をかけたな」
勇志「こら」
シュ「……お世話になりました」
都雲「楽しかったなぁー」
ツン「そうね、色々と問題もあった気がするけど、楽しかったわ」
空也「まさか酒が飲めるとは思わなかったなぁ」
クー「良い女将さんだな」
勇志「また、来ような」
シュ「……あぁ、そうだな」

〜FIN〜

おまけ
空也と都雲の名前の由来
空也は言わずもがな、クー→くう→空→空也
都雲は、ツンのツ→つ→都 ツンのン→ん→うん→雲 合わせて都雲